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*エネルギー変換化学研究室 [#c62a07e7]
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|CENTER:&color(#003366){&size(16){''新しい固体化学の構築''};};|
|CENTER:&size(14){— 低温法による新物質開発と革新的機能—};|
|CENTER:''2010年1月1日発足の研究室です。1期生の皆さん、新しい化学を一緒に創造しましょう!''|

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|CENTER:&color(#0000ff){&size(16){背景};};|

|酸化物(セラミックス)は、陶器、磁石、誘電体、光触媒など紀元前から現代に至るまで、私たちの生活において最も身近で最も有用な物質で有り続けています。しかし、これらの酸化物は、陶芸を想像すればわかるように通常1000℃以上の高温で合成されるため,環境に厳しく、かつ、組成・構造の制御は簡単ではありませんでした。|
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|CENTER:&color(#0000ff){&size(16){研究概要};};|
|我々の研究室では、「非溶液型の低温反応」という全く新しいスタンスで遷移金属酸化物をベースとした新物質開発を行っています。この戦略には以下の3つの特長があります。|

| |◆環境への負担が少なく、安全&br;◆合成有機化学のように合理的な設計が可能&br;◆伝統的な高温反応では得られない配位結合や電子状態が実現|

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|CENTER:&color(#0000ff){&size(16){指導方針};};|
|新しいことにチャレンジする行動力と自由な発想力を尊重します。今までの学生には海外での研究経験を積ませるなど国際的に通用する人材を育てることを目指しています。新物質の発見は世界を一変させます!「ものづくり」の楽しさを味わって欲しいと思います。|

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**&size(14){最近の成果など}; [#k55459f7]
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|BGCOLOR(#696969):&color(#ffffff){&size(14){''平らな鉄酸化物の化学の創製''};}; | |

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|#ref(001.jpg,right,nowrap,nolink,80%)|&br;水素化物を用いた低温還元法によって、無機化学の常識を覆す配位状態(鉄の平面4配位)をもつSrFeO2やSr3Fe2O5などの鉄酸化物の合成に次々 と成功しました。新しい配位状態が、このような単純な組成・構造をもつ酸化物で実現できたのは極めて稀です。構造の新しさだけではなく、新しい電気・磁気 特性も見出しました。平面4配位の鉄は既存の鉄よりも結合力が強いことを利用した強力磁石などへの応用が期待されています。 &br;&br;Nature (2007), Nature Chemistry (2009)などに論文掲載|

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|BGCOLOR(#696969):&color(#ffffff){&size(14){''複合アニオン化学の創製''};};| |

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|#ref(003.jpg,right,nowrap,nolink,90%)|&br;今までの酸化物の化学は、複数のカチオンの組合せの化学といっても過言でありません。これに対し私たちは、低温合成法を使うことで複数のアニオンを含む新 物質の開拓に挑みます。例えば,低温イオン交換反応によって,磁性のない酸化物 (O) から2次元磁性をもつ酸塩化物 (O, Cl) への変換に成功しました。 &br;&br; JPSJ注目論文賞受賞 (2005)|

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|BGCOLOR(#696969):&color(#ffffff){&size(14){''高温超伝導体の探索''};};| |

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|#ref(002.jpg,center,nowrap,nolink,90%)|&br;室温超伝導体が現在の電力ケーブルに置き換われば、温室効果ガス排出量が数十パーセント削減するといわれています。現在の転移温度の世界記録はまだマイナ ス140℃です。2009年度に採択された超伝導関連の大型プロジェクトで、私たちは新物質開発を担当しており、この究極の夢に挑戦しています。|

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|BGCOLOR(#696969):&color(#ffffff){&size(14){''酸化物ナノシートの開発''};};| |

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|#ref(004.jpg,right,nowrap,nolink,90%)|&br;酸化物ナノシートとは、厚さ方向のみがナノの大きさの究極の2次元酸化物のことです.この次元性の効果によって新しい機能物性が期待されています。酸化物 ナノシートの合成には従来は複雑な過程や時間、コストを必要としましたが、私たちはマンガン酸化物ナノシートを室温,数時間で合成する方法を開発しまし た。この新手法では、1枚の層のみからなる“モノ”シートが高い收率で得られます。現在は,有機無機ナノシートなどへの展開を図っています。 &br; &br;Journal of the American Chemical Society (2008)に論文掲載|

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