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私たちは、主に溶液を用いない低温合成法により新しい無機化合物を創出します。環境に優しく安全であるだけでなく、(有機化学のように)合理的に構造を設計できる特長があるため、通常は得られない局所構造や電子状態を創りだすことが可能です。この手法を駆使し新物質を開拓し、高温超伝導発見を大きな目標にしながら磁性体、誘電体、顔料、触媒なども視野に入れた革新的機能を目指しています。

2023年度新入生向け研究室見学

下記のような日程で、学部3回生向けの研究室見学を開催します。
是非ご参加下さい。

以前掲載していた集合場所が間違っていたため修正しました。ご注意ください。

陰山研究室
 
 

新しい固体化学の構築 —低温法による新物質開発と革新的機能—

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陰山研究室では、博士研究員を募集しています!また、全国の大学から広く大学院生(修士課程)を募集しています!興味のある方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

陰山教授を代表とする新学術領域研究「複合アニオン化合物の創製と新機能」 は、60研究室を超えるオールジャパンのワンチーム体制で、「複合アニオンの科学」を新しい学術分野としての学理を創り出し、世界初の複合アニオン化合物の教科書を出しました。2020年に拠点形成事業(Core-to-Core)に採択され、国際ネットワークの構築を進めています。

新学術の後継として学術変革「超セラミックス」が2022年にスタートしました。また、水素を無機固体を舞台に自在に操ることを目指した特別推進研究「水素イオンセラミックス」も2022年にスタートしました。このほか、触媒、電池材料開発を複数の企業や国プロジェクトのサポートのもと行っています。

 
 

集合写真

陰山研究室
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世の中を一変させる新物質を創りましょう

基本的に誰でも歓迎します。なぜなら皆さんそれぞれ他の人にない何かを(本人が気づいてなくても)“必ず”持っていて、化学はそれを発揮できる良い舞台ですから。あるきっかけでグンと伸びるその瞬間をみるのが、指導教員として最も楽しい瞬間です。研究者を目指す人はもちろんですが、目指さない人でも研究/化学はおもしろかったとのちに誰かに語れるような経験をして欲しいと願っています。もちろん、固体化学、合成化学、機能化学、理論化学、物性物理に興味のある人はフィットしやすいはずです。研究室に閉じこもるだけでなく、国内外の施設での出張実験の他、民間企業との共同研究も推進しています。研究室には、欧米からの留学生がおり、また、海外から絶え間なく訪問者がいますので、異文化を楽しめます。やる気のある皆さん、新しい学問を創り上げていきましょう。

研究室に興味がある方は、遠慮なく、陰山洋、または、スタッフまでご連絡ください。工業化学科の1、2、3回生はいつでも遊びに来て下さい(希望なら実験も可能!)。他大学より修士課程、博士課程(資格試験は8月と2月)に進学を考えている学生さんも歓迎します。修士課程の時期から論文執筆の指導をゼロからしますので、博士課程に進学した場合、高い確率で学振研究員に採用されています。

このホームページを作成したのは研究室が発足した2010年で、(まわりにきくと)あまり評判が悪くないので変えておりませんが、実は、その間、研究内容や対象は大きく変わっています。”ゲームチェンジャー材料”といえる複合アニオン化合物の研究で、合成法、(光)触媒の開発などで多くの画期的な成果を挙げるなど、世界を牽引しております。低温合成だけでなく、独自の物質観に基づいて、高圧合成、薄膜合成にも取り組み、新たな流れをうむ成果を出しています。最近では、有機合成にも着手するなど、無機化学、固体化学の枠を超えた「物質科学」の研究を行なっています。この点では、世界にも類をみない研究室といえます。また、学生の半分以上は、理論計算や情報理論を自分の研究に積極的に取り入れて研究しています。

研究コンセプト

低温合成による酸化物の設計

これまで酸化物は設計が困難であると考えられてきました。私たちは、低温合成法によって構造を自在にデザインすることを目指しています。

右のムービーに示すように、ありきたりの鉄の酸化物SrFeO3から酸素(赤丸)を大量に取除くことによりSrFeO2を得ることに私たちは2007年に成功しました。この発見は、鉄(青丸)は平らな構造をとらないという化学の常識を覆しました。このような単純な構造、組成の新物質が21世紀になって発見されたこと自体が驚きともいえますが、逆にこの手法の大いなる可能性を示すものであるといえます。

BTOH

2012年には、積層コンデンサーとして電子機器に広く使われているチタン酸バリウムBaTiO3が、大量に水素を取り込むことを発見しました。この水素は負の電荷をもつヒドリド(H)として存在します。上図に示すように、水素(白丸)は格子内を動き回ることができるため、新しいイオン伝導体としての可能性に注目しています。

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https://www.mixed-anion.jp

2022/2
「複合アニオン」新学術の事後評価が行われ、A+の評価をいただきました。皆様のご協力に感謝申し上げます
2021/10
Haobo Li特定助教が大阪大学・田中研助教に
2021/10
脱水を伴う還元反応に関する論文に関してプレスリリース
2021/9
Fenghua Ding博士が博士研究員として着任
2021/9
加藤助教が「自在配列」さきがけに採択
2021/6
ヒドリド伝導に関する論文がScience Advancesに掲載
2021/1
小林准教授がサウジアラビアのKAUSTに栄転
2021/1
逆ペロブスカイト電解質を報告した論文がネイチャー・コミュニケーションズに掲載
2020/12
加藤君(D3)が博士号取得、助教に
2020/11
応力を利用したアニオン欠損層の制御法を提唱した論文がネイチャー・コミュニケーションズに掲載
2020/11
Tong Zhu博士(Oxford大Hayward研出身)がポスドクとして来日
2020/10
元博士課程のYa Tang君が上海大学化学科のAssistant Professorに
2019/4
山本助教が東工大准教授、村上君(D3)が東工大助教に
2018/2
「ペロブスカイト物質の科学」が化学同人から出版(陰山訳)
index.php?plugin=ref&page=MenuBar&src=perovskite.jpg
2018/2
複合アニオン化合物に関するレビュー論文がネイチャーコミュケーションズに掲載 (オープンアクセス)
2018/12
日本結晶学会誌に特集「複合アニオン化合物の魅力」が掲載
プログラム
2018/7, 9
現代化学の7月号に陰山教授のインタビュー記事が、化学と工業の9月号の「私の自慢」が掲載
2017/12
光触媒のバンド設計に関する論文がJACSに掲載、Spotlightに選出
2017/11
ヒドリドの新しい性質に関する論文がネイチャーコミュニケーションズに掲載
2016/12
選択的に重金属を吸収する材料の発見に関する論文がネイチャーコミュニケーションズに掲載
2016/8/29
新学術領域研究「複合アニオン化合物の創製と新機能」の第一回公開シンポジウム(キックオフミーティング)を京大桂キャンパスローム記念館で開催します。13:00~17:50 fileプログラム
2015/10
新しい酸窒化物の合成法に関する論文がネイチャーケミストリーに掲載
2014/12
チタン超伝導体のネマティック秩序に関する論文がネイチャーコミュニケーションズに掲載
2013/1
「機能材料」1月号は陰山教授企画の低温合成特集
nolink
2012/10
新超電導体BaTi2Sb2Oの論文がJ. Phys. Soc. Jpn.に掲載。注目論文賞。News and Commentsにハイライト。
2012/4
チタン酸バリウムの水素化に成功に関する論文がネイチャーマテリアルズに掲載
nolink
2012/2
平らな鉄酸化物のレビュー論文がChem. Soc. Rev.に掲載
nolink
2009/7
四配位の金属で初のスピン転移に関する論文がネイチャーケミストリーに掲載
nolink
2009/4
「わくわく理学」に研究が紹介
Wakuwaku.gif
2007/12
平面四配位の鉄酸化物SrFeO2の合成に関する論文がネイチャーに掲載


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