周期表

研究概要

二酸化炭素を炭素源とする有機合成反応の開発

炭化水素の最終酸化形態である二酸化炭素を炭素源とする触媒的な有機分子変換法の開発は,二酸化炭素の排出削減とならび,社会の発展に大きく寄与できる重要な研究課題です.我々は,これまでに遷移金属錯体触媒を活用し,二酸化炭素を炭素源とするさまざまな有機合成反応の開発に取り組んでいます.

主な論文

J. Am. Chem. Soc., 138, 5547-5550 (2016)

J. Am. Chem. Soc. 136, 17706-17709 (2014)

Angew. Chem. Int. Ed., 51, 11487-11490 (2012)

J. Am. Chem. Soc., 134, 9106-9109 (2012)

二酸化炭素を炭素源とする有機合成反応の開発

高効率・高選択的な有機合成反応の開発

我々は,物質変換や新物質開発の基礎となるような新しい触媒反応の開拓や既存の変換反応を凌駕する高効率かつ高選択的な触媒反応の開発を目指しています.最近では,銅触媒を利用した ホウ素官能基やケイ素官能基の導入を伴う1,2-ジエンならびに1,3-ジエンを基質とする変換反応の開発を精力的に進めています.

主な論文

Angew. Chem. Int. Ed., in press (2022)

Angew. Chem. Int. Ed., 56, 1539-1543 (2017)

Angew. Chem. Int. Ed., 53, 9007-9011 (2014)

Angew. Chem. Int. Ed., 52, 12400-12403 (2013)

高効率・高選択的な有機合成反応の開発

配位子周辺部の修飾による巨大配位子の合成と触媒反応への応用

遷移金属錯体を活用する均一系触媒反応において,配位子は重要な役割を担っています.触媒反応中心である金属近傍を修飾し最適化する設計指針により,これまでに数々の高活性・高選択的な反応を実現する配位子が開発されてきました.一方で我々は,触媒中心から比較的離れた配位子周辺部の修飾による触媒機能向上を目指した研究を進めています.有機合成を駆使して新しい配位子を合成し,それらの機能が発現する触媒反応系を探索します.

主な論文

Chem. Commun., 56, 3843-3846 (2020)

Angew. Chem. Int. Ed., 57, 10314-10317 (2018)

Chem. Commun., 51, 17382-17385 (2015)

配位子周辺部の修飾